東京都心部で分譲マンション事業を展開するアスコットが、契約農園付きマンションの販売事業に参入した。 分譲マンションとして初めての取り組みで、同社は「都心のマンションの居住者は土に触れる機会が少なく、 自然に親しめる機会を望んでいる。反応はすごくよい」（浜崎拓実取締役執行役員）としている。 　契約農園付きマンションの対象となる物件は「アスコットパーク日本橋小伝馬町」（東京都中央区）。 千葉県君津市にある、日帰り体験型のリゾート農園「カズサ愛彩ガーデンファーム」と契約し、 約２５０平方メートルの部分を３年間借り上げている。居住者に無料提供し、３年が経過した後、 マンション内に設立されるサークルが引き継ぐ予定だ。 畑の管理は現地の農家が行い、野菜栽培などをサポート。クラブハウスやバーベキュー場も完備されており、 割引料金によって居住者はいつでも自然体験を楽しめるという。 　収穫期に合わせたイベントでは、農園で採れた野菜は居住者にも配られる。同社は、 農園内に別の畑も契約しており、ここでも田植えや稲刈りを行うことができるという。 浜崎取締役執行役員は「野菜の収穫作業を通じて近隣とのコミュニケーションも図れる」と話している。 　同社は東京都中央区、台東区、墨田区を中心に年間３００〜６００戸程度の分譲マンションを供給。 ８月に発売予定の「アスコットパーク東日本橋（仮称）」「同東京八丁堀（仮称）」にもそれぞれ、契約農園を付けるほか、 今後もマンション市況を見ながら「契約農園付きマンションの販売を検討していく」（浜崎取締役執行役員）考えだ。 以下ソース：産経ニュース アスコットが契約した体験型リゾート農園「カズサ愛彩ガーデンファーム」（千葉県君津市）